臨床検査技師の夜勤|当直・夜勤の仕事内容と1晩の流れ

臨床検査技師の夜勤の当直・夜勤・オンコールの違いと仕事内容を紹介する記事のアイキャッチ

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臨床検査技師を目指していて『夜勤ってどのくらいあるの?』と気になっている方、もうすぐ当直デビューで不安な方も多いはずです。

結論から言うと、臨床検査技師の夜勤は「当直」「夜勤(交代制)」「オンコール」の3つの形があり、どれになるかは病院ごとに違います。

この記事を読めば、それぞれの違いと夜間の検査の進み方、1人で当直に入る前に準備しておきたいことが分かります。

目次

臨床検査技師の夜勤は3つの形がある

先に結論

臨床検査技師の夜間の勤務は、病院に泊まる「当直」、交代で働く「夜勤」、自宅で待機する「オンコール」に分かれます。同じ「夜勤あり」の求人でも、中身はかなり違うんです。

病院は夜も救急の患者さんを受け入れるので、検査室にも夜の体制があります。ただ、その組み方は病院の規模や救急の受け入れ方で変わります。

ここではよく見られる3つの形を、一般的な特徴として比べてみますね。

形夜の過ごし方時間の扱いの考え方向いている病院の例
当直(宿直)病院に泊まり、検査の依頼が来たら対応する宿日直許可がある場合、労働時間の規制の対象外として扱われる夜間の検査が少なめの病院
夜勤(交代制)日勤と同じように起きて検査を続ける通常の労働時間として扱う救急の受け入れが多い病院
オンコール自宅で待機し、呼ばれたら病院へ向かう呼び出しの扱いは病院の決まりによる夜間の検査がまれな病院

当直と夜勤はどこが違う?

いちばん大きな違いは、夜にどれだけ働くかです。

労働基準法第41条では、「監視又は断続的労働」で労働基準監督署の許可を受けたものは、労働時間などの規定が適用されないとされています。宿日直(当直)は、この許可(宿日直許可)を得ると断続的な勤務として扱われます。

逆に言えば、許可がない当直や、日中と同じくらい検査が続く当直は、夜勤として労働時間に数えるのが基本です。この仕組みは医者の夜勤と当直の違いでも詳しく紹介しています。

オンコールは「家にいるけど呼ばれる」働き方

オンコールは、病院には泊まらず、電話が来たら駆けつける形です。夜間の緊急検査が少ない病院で見られます。

『家にいられるなら楽そう』と思いますよね。ただ、いつ呼ばれるか分からないので、遠出やお酒を控えるなど、気持ちの上での負担はあります。

補足

呼び出された時の時間の数え方や手当は、病院の就業規則で決まっています。求人票や面接で「オンコールの回数」と「呼ばれた時の扱い」を聞いておくと安心です。

夜間の検査はどう進む?1晩の流れの例

夜の検査は「急ぎの検査」が中心

夜間に来るのは、救急外来や入院中の患者さんの急ぎの検査がほとんどです。日中のような外来の大量の検体は少なく、1件ずつ素早く返すことが求められます。

『夜の検査室って、何をしているの?』という方のために、当直の1晩の流れを例で見てみましょう。時間や仕事の分担は病院ごとに違うので、あくまで一例として読んでみてください。

時刻(例)主な仕事
17時ごろ日勤者から申し送りを受ける。保留の検査や機器の状態を確かめる
18時〜22時救急外来の血液検査、入院患者さんの追加の検査に対応
22時〜0時機器の点検や試薬の補充。依頼が入れば検査
0時〜5時依頼が少なければ仮眠。呼ばれたら起きて検査
5時〜7時朝の採血の検体を受け付け、検査を始める
8時ごろ日勤者に申し送りをして勤務終了
臨床検査技師の当直・夜勤・オンコールの違いと夜間の検査の流れをまとめた図解

夜間に多い検査の種類

夜に多いのは、救急の患者さんの血液検査や、輸血の準備のための検査です。病院によっては、心電図などの生理検査を夜間に担当することもあります。

日中は部署ごとに分かれていても、夜は1人で幅広い検査を受け持つことが多いんです。そのため、ふだんの担当以外の検査も、夜勤に入る前に練習しておく病院が多いですね。

緊急の検査が来た時の流れ(一般的な例)
  1. 依頼の内容と検体の状態を確かめる
  2. 急ぎの順番を決めて機器にかける
  3. 結果を確かめ、気になる値は再検査する
  4. 決められた値を超えた時は医師にすぐ連絡する
  5. 結果を返し、対応した内容を記録する

朝の時間帯がいちばん忙しいことも

意外かもしれませんが、当直の終わりごろが忙しいという声はよく聞かれます。入院患者さんの朝の採血がまとめて届くからです。

夜中に仮眠が取れても、朝に向けて体力を残しておくのがコツなんです。

日中の検査室とはどこが違う?

『日勤でやっている仕事と同じでしょ?』と思うかもしれません。仕事の中身は近くても、進め方はけっこう違います。

比べる点日中夜間
検体の量外来の検体がまとめて届く救急や病棟から1件ずつ届く
担当の範囲部署ごとに分かれている1人で幅広く受け持つことが多い
相談相手すぐ近くに先輩や上司がいる電話で連絡する形が多い
求められること多くの検体を正確にさばく急ぎの1件を素早く返す

夜は「量より速さ」と覚えておくと、イメージしやすいはずです。

1人当直の前に準備しておきたいこと

不安は「判断に迷う場面」を先に減らす

1人当直の不安は、だいたい「機器が止まった」「結果に迷った」「連絡先が分からない」の3つです。入る前に答えを用意しておけば、夜の焦りはかなり小さくなります。

『夜中に1人で、もし機械が止まったら…』と考えると怖いですよね。ここは、入る前の準備でずいぶん変わるところです。

当直に入る前に確かめるチェックリスト
  • 夜間に担当する検査の種類と、その手順書の場所
  • 機器が止まった時の対応と、メーカーや上司への連絡先
  • 医師にすぐ伝える値(パニック値など)の決まり
  • 輸血の検査で迷った時に相談できる相手
  • 仮眠を取る場所と、呼び出しの方法
  • 朝の採血の検体を受け付ける時刻

迷った時に聞ける相手を決めておく

1人当直でも、困った時に電話できる先輩や上司がいる体制が一般的です。『夜中に電話したら迷惑かな』と遠慮しがちですが、連絡してよい場面を先に決めておけば迷いません。

聞き方に迷ったら、こんな言い方が使えます。

「当直で判断に迷った時、どなたに連絡すればいいか教えてもらえますか。メモしておきたいので」

よくある失敗

「たぶん大丈夫」と自分だけで判断して、結果を返すのが遅れてしまうことです。迷った時ほど早めに相談するほうが、医師にも患者さんにも助かります。

休憩と仮眠の扱いも聞いておく

労働基準法第34条では、休憩は自由に使える時間とされています。呼ばれたらすぐ対応しなければならない時間は、休憩ではなく労働時間と扱われることがあります。

休憩と仮眠の考え方は夜勤の休憩と仮眠のルールで詳しくまとめています。

当直明けの過ごし方も決めておく

当直明けは、そのまま休みになる病院もあれば、続けて日勤に入る病院もあります。明けの扱いは生活リズムに大きく響くので、入る前に聞いておきたいところです。

明けが休みなら、帰ってから短めに眠り、夜はふだんどおりの時間に寝ると次の日が楽になります。眠り方の工夫は夜勤明けの過ごし方でも紹介しています。

また、深夜の時間帯を含む勤務に常に就く人は、6か月以内ごとに1回の健康診断の対象になります(労働安全衛生規則第45条)。夜勤のある職場に入ったら、健康診断の案内も確かめておきましょう。

臨床検査技師の夜勤でよくある相談

よく見られる3つの相談

「夜勤の仕事内容」「どのくらいのペースで入るのか」「1人の夜勤で寝ていいのか」という相談がよく見られます。どれも病院ごとに答えが違うのがポイントです。

夜勤ではどんな仕事をするの?病院の規模で違う?

学生の方から、夜勤の仕事内容や病院の規模による違いを知りたい、という相談がよく見られます。

結論から言うと、大きな病院ほど夜も検査の依頼が多く、交代制の夜勤になりやすい傾向があります。小さめの病院では当直やオンコールで対応するところもあります。

病院の様子夜の体制になりやすい形夜の仕事のイメージ
救急の受け入れが多い交代制の夜勤、または複数人の当直夜も検査が続く
救急の受け入れが中くらい1人当直依頼の合間に仮眠や点検
夜間の検査がまれオンコール呼ばれた時だけ出勤

就職先を考える時は、見学や面接で「夜の体制はどれですか」と聞いてみてください。

夜勤や当直はどのくらいのペースで入るの?

回数は、検査技師の人数と夜の体制で決まります。人数が多い病院では回数が少なく、人数が少ない病院では回るペースが早くなりやすいです。

『定時で帰れる仕事って聞いたけど本当?』という声もあります。日勤だけの職場もあれば、当直がある職場もあるので、求人票の「当直あり・なし」と月の回数を確かめておきましょう。

1人の当直で、検体が来ない時間は寝てもいいの?

新人のうちに1人当直に入るようになり、夜中に寝てよいのか迷う、という相談もあります。

多くの当直では、依頼がない時間に仮眠を取ることが前提になっています。ただ、どこで寝て、どう呼び出されるかは病院ごとの決まりなので、先輩に一度確かめておくと安心です。

夜勤のある職場の選び方と、病院以外の夜勤

夜の体制で職場を選ぶ

臨床検査技師として働く場所を選ぶ時は、給与や通勤と同じくらい「夜の体制」を見ておくと、入ってからのギャップが少なくなります。

『夜勤はしたいけど、毎週はきつい』『当直は苦手だから日勤だけがいい』という希望は、人それぞれですよね。希望に合わせて選べるよう、見ておきたい点を表にしました。

希望見ておきたい点
夜勤や当直は少なめがいい検査技師の人数、オンコールの有無
夜勤で経験を積みたい救急の受け入れの多さ、夜の検査の幅
生活リズムを崩したくない当直明けが休みになるか、連続勤務の有無
夜勤と休みをはっきり分けたい交代制の夜勤か、当直か
臨床検査技師が1人当直に入る前に確かめておきたいことをチェックリストにした図解

病院のほかの職種の夜勤も知っておきたい方は、病院の夜勤の職種と夜勤バイトや放射線技師の夜勤も参考にしてみてください。

検査技師の仕事以外で夜勤を探すなら

資格を取る前の学生さんや、今は医療の仕事から少し離れたい方の中には、別の夜勤で働きたい方もいるはずです。

工場や倉庫の夜勤は、決まった作業をチームで進める形が多く、未経験から始めやすい仕事です。ハローワークや求人サイトで自分で探す方法もありますし、夜勤や未経験OKの条件で探せる派遣会社に相談する方法もあります。

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よくある質問

臨床検査技師に夜勤はありますか?

病院で働く場合は、当直・夜勤・オンコールのどれかで夜間に対応することが多いです。ただし体制は病院ごとに違い、日勤だけの職場もあります。求人票や面接で確かめてみてください。

当直と夜勤は何が違いますか?

当直は病院に泊まり、依頼があった時に対応する勤務です。宿日直許可がある当直は、労働時間の規制の対象外として扱われます。許可がない場合や、夜も検査が続く場合は、夜勤として労働時間に数えるのが基本です。

臨床検査技師の当直は1人ですか?

病院の規模によります。小さめの病院では1人当直が多く、救急の受け入れが多い病院では複数人のこともあります。1人の場合は、困った時の連絡先を先に確かめておきましょう。

新人でもすぐ1人当直に入りますか?

入るまでの時期は病院ごとに違います。多くの病院では、夜間に担当する検査をひと通り練習し、先輩と一緒の当直を経験してから1人で入ります。不安が残る時は、練習の回数を増やせないか相談してみてください。

夜勤がある臨床検査技師は健康診断の回数が増えますか?

深夜の時間帯を含む勤務に常に就く人は、6か月以内ごとに1回の健康診断の対象になります(労働安全衛生規則第45条)。最新の制度は厚生労働省のサイトで確認してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 臨床検査技師の夜勤は、当直・夜勤(交代制)・オンコールの3つの形がある
  • 宿日直許可のある当直は、労働時間の規制の対象外として扱われる
  • 夜間は救急の急ぎの検査が中心で、朝の採血で忙しくなることも
  • 1人当直の前に、手順書・連絡先・医師に伝える値を確かめておく
  • 職場を選ぶ時は、夜の体制と回数を求人票や面接で確かめる
夜勤ガイド

夜勤ガイド 編集部

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