夜勤手当とは?深夜手当との違いと相場の調べ方

夜勤手当と深夜手当の違いと、相場の調べ方を紹介する記事のアイキャッチ

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求人に「夜勤手当あり」と書いてあるけれど、深夜手当とは何が違うのか分からない。そんな疑問を持っている方も多いですよね。

結論から言うと、夜勤手当は会社が独自に決める手当で、深夜手当は法律で決まった割増賃金です。2つは別ものなので、両方もらえる職場もあれば、片方だけの職場もあるんです。

この記事を読めば、2つの違いと、求人票の書き方の読み分け、相場を自分で調べる時の比べ方が分かります。

目次

夜勤手当とは?会社が決める夜勤の手当

先に結論

夜勤手当とは、夜勤に入った人に会社が払う手当のことです。法律で決まったものではないので、あるかどうか、いくらか、どう払うかは会社ごとに違います。

『夜勤手当って、どこの会社でももらえるもの?』と思いますよね。実は、夜勤手当は会社が就業規則や賃金規程で決める手当なので、ない会社もあります。

夜勤手当のよくある払い方を、表にまとめてみました。

払い方中身よく見る職場の例
1回ごとの定額夜勤1回につき決まった金額介護施設・病院
時給の上乗せ夜勤の時間は時給を高くするコンビニ・倉庫・工場
月給に含める夜勤の分も月給の中に入れる正社員の交代勤務

どの払い方でも、22時〜5時に働いた分の深夜割増は、法律で別に決まっています。夜勤手当がその割増を含んだ金額なのか、割増とは別なのかで、もらえる額の見え方が大きく変わります。

夜勤手当を出す会社が多い理由

夜勤は、昼に眠る生活になったり、人が少ない時間に働いたりと、日勤とは違う負担があります。その負担に報いる意味で、会社が独自に手当を出していることが多いんです。

『夜勤手当が高い職場ほど、夜勤が大変なのかな』と心配になる方もいるかもしれません。手当の金額は、夜勤の長さや人が集まりにくい時間かどうかなど、いろいろな事情で決まります。金額だけで仕事の大変さは分からないので、仕事の中身も一緒に確かめてみてください。

夜勤手当があるかは、どこで確かめる?

夜勤手当があるかどうか、いくらかは、次の書類で確かめられます。働く前と働き始めてからで、見る場所が少し変わります。

夜勤手当を確かめる場所
  • 応募前は、求人票の給与欄と手当の欄
  • 採用が決まったら、雇用契約書や労働条件通知書
  • 働き始めてからは、就業規則や賃金規程
  • 毎月の給与明細の手当の項目

書類を見ても分からない時は、面接や入社の手続きの時に聞いてしまって大丈夫です。例えば、こんな聞き方があります。

「夜勤に入った時は、時給とは別に手当がつきますか?」

深夜手当(深夜割増)との違い

先に結論

深夜手当は、22時〜5時に働いた分に25%以上を上乗せする、法律で決まった割増賃金です。夜勤手当は、会社が決める上乗せの手当です。

2つの違いを表で比べてみましょう。

比べる点深夜手当(深夜割増)夜勤手当
決めているもの労働基準法第37条第4項会社の就業規則・賃金規程
対象22時〜5時に働いた時間夜勤のシフトに入った回数や時間
金額の決まり方1時間あたりの賃金の25%以上会社ごとに自由に決める
ない会社はある?22時〜5時に働かせるなら払うない会社もある
雇用の形パート・バイト・派遣も対象会社の決まりによる

深夜手当の計算のしかたは深夜手当の計算方法で、例の数字を使って詳しく紹介しています。

深夜手当(深夜割増)
  • 法律で決まっているので、どの会社でも考え方は同じ
  • 時間に応じて計算できるので、自分で確かめやすい
  • 残業や休日と重なると割増率が足される
夜勤手当
  • 会社ごとに金額も払い方も違う
  • ない会社もあるので、求人票で確かめる必要がある
  • 深夜割増を含むかどうかで中身が変わる

夜勤手当が深夜割増を兼ねていることもある

会社によっては、夜勤手当の中に深夜割増の分を含めて払っていることがあります。例えば、深夜割増を1回の夜勤の定額に置き換えて「夜勤手当」と呼ぶような形です。

この場合、夜勤手当の額が、本来の深夜割増の額を下回っていないかがポイントになります。気になる時は、自分の深夜の時間から割増を計算して比べてみてください。

求人票の書き方3パターンの読み分け

先に結論

求人票の夜勤の給料の書き方は「時給に込み」「別に1回いくら」「月給に込み」の3つに分けられます。どのパターンかで、実際の手取りの見え方が変わります。

『求人票に書いてある金額だけ見ればいいんじゃないの?』と思う方もいますよね。ただ、同じ「夜勤あり」でも、書き方によって中身はかなり違うんです。

求人票の夜勤の給料の書き方を、時給に込み・別に1回いくら・月給に込みの3パターンに分けて読み方を示した図解
パターン求人票の書き方(例)読み方確かめたいこと
時給に込み夜勤時給1,500円(深夜割増込み)時給の中に深夜割増が入っている22時前や5時以降の時間の時給
別に1回いくら夜勤手当1回○円+深夜割増時給や月給とは別に、回数分の手当がつく深夜割増が別に払われるか
月給に込み月給に夜勤手当(月4回分)を含む決まった回数分が月給に入っている回数を超えた時の扱い

パターン1:時給に込み

コンビニや倉庫などのバイトでよく見る書き方です。夜勤の時間の時給が、昼より高く書かれています。

この場合は、その時給の中に深夜割増が入っていることが多いです。22時より前や5時より後の時間がある時は、その時間の時給がいくらかも確かめておきましょう。

パターン2:別に1回いくら

介護施設や病院の求人でよく見る書き方です。夜勤1回ごとに、決まった金額の手当がつきます。

月に何回夜勤に入るかで、手当の合計が変わります。「夜勤は月に何回くらいですか?」と面接で聞いておくと、月の給料をイメージしやすくなりますよ。介護の夜勤手当の見方は介護の夜勤手当の調べ方で詳しく紹介しています。

パターン3:月給に込み

正社員の交代勤務の求人で見かける書き方です。決まった回数分の夜勤手当が、月給の中に含まれています。

決まった回数より多く夜勤に入った時に、追加の手当がつくかどうかを確かめておきましょう。正社員の求人の見方は夜勤の正社員求人で紹介しています。

2つの求人を例で比べてみる

書き方が違う2つの求人を、1回の夜勤でもらえる額で比べてみます。どちらも22時〜翌6時の夜勤で、休憩は2時〜3時の1時間とします。数字はすべて例です。

比べる点求人1(時給に込み)求人2(別に1回いくら)
書き方(例)夜勤時給1,500円(割増込み)時給1,200円+深夜割増+夜勤手当1回1,000円
働く時間7時間7時間
時給の分1,500円×7時間=10,500円1,200円×7時間=8,400円
深夜割増時給に込み300円×6時間=1,800円
夜勤手当なし1,000円
1回の合計10,500円11,200円

時給だけを見ると求人1のほうが高く見えますが、1回の合計では求人2のほうが多くなる例です。『時給が高いほうが得』とは限らないので、合計で比べるクセをつけておきましょう。

よくある失敗

時給の高さだけを見て応募し、あとから「夜勤手当は時給に込みだった」と気づく失敗はよくあります。時給と手当がどう書かれているかを、応募前に確かめておきましょう。

夜勤手当の相場を自分で調べる方法

先に結論

夜勤手当の金額は会社ごとに決まるので、ひとつの決まった相場はありません。同じ職種・同じ地域・同じ夜勤の長さの求人を並べて比べるのが、いちばん確かな調べ方です。

『結局、夜勤手当っていくらくらいが普通なの?』と知りたい方も多いですよね。ただ、夜勤手当は会社ごとに決めるもので、公的にまとめられた金額はありません。

だからこそ、自分の条件に近い求人を並べて比べるのが近道なんです。

夜勤手当を比べる手順
  1. 職種と地域を決めて、夜勤ありの求人を5件ほど集める
  2. 夜勤の時間(何時から何時か)と長さをそろえて並べる
  3. 給料の書き方が3パターンのどれかを書き出す
  4. 深夜割増が別か込みかを分けて、1回の夜勤でもらえる額を比べる
  5. 月の夜勤の回数をかけて、月の合計で比べる
同じ職種・地域・夜勤の長さの求人を並べて、夜勤手当を比べる手順を示した図解

比べる時に見落としやすいところ

夜勤手当の金額だけで比べると、条件の違いを見落としてしまうことがあります。次のチェックリストで確かめてみてください。

比べる時のチェックリスト
  • 夜勤の長さ(8時間前後か、16時間前後か)がそろっているか
  • 深夜割増が手当に込みか、別に払われるか
  • 月の夜勤の回数の目安が書かれているか
  • 休憩や仮眠の時間に手当がつくか
  • 交通費や食事の補助など、ほかの手当があるか

求人の探し方そのものは夜勤の求人の探し方で紹介しています。

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夜勤手当でよくある相談

先に結論

夜勤手当の相談は「明細のどこにあるか」「回数のわりに少ない気がする」「計算のしかた」に集まりやすいです。

ここでは、夜勤手当について働く人からよく聞く相談を、内容を一般化して紹介します。

給与明細を見ても、夜勤手当がどれか分からない

夜勤に入った月の明細を見ても、どれが夜勤手当なのか分からない、という相談はよくあります。

会社によって、「夜勤手当」「深夜手当」「深夜割増」「交代手当」など項目名が違います。分からない時は、賃金規程を見るか、人事に聞いてみるのが近道です。

「夜勤に入った分は、明細のどの項目に入っていますか?」と聞けば、すぐに教えてもらえるはずです。

夜勤に何回も入ったのに、手当が思ったより少ない

連続で何回も夜勤に入ったのに、手当の合計が思ったより少なかった、という相談もあります。

『こんなに頑張ったのに』と感じますよね。まずは、夜勤手当が1回いくらで、深夜割増が別に払われているかを確かめてみてください。

深夜割増が明細にない場合は、手当に含まれているのか、払われていないのかを会社に質問しましょう。解決しない時は、労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談できます。

3交代制で、準夜勤と深夜勤の手当が違う

3交代制の職場で、準夜勤と深夜勤で手当の額が違う、手当の決まり方がよく分からない、という相談もあります。

準夜勤は22時〜5時にかかる時間が短く、深夜勤は長くなりやすい勤務です。深夜割増の時間が違うので、手当の額に差があるのは自然なことなんです。

勤務ごとの手当の額は、賃金規程に書かれていることが多いです。準夜勤と深夜勤の時間帯の違いは準夜勤とはで紹介しています。

会社の夜勤手当の計算式の意味が分からない

会社から、基本給をもとにした計算式で夜勤手当の単価を示されたけれど、意味が分からない、という相談もあります。

こうした計算式は、基本給から1時間あたりの賃金を出し、それに0.25と深夜の時間をかけて、深夜割増を1回分の定額にしていることが多いです。式に「0.25」が入っていれば、深夜割増の考え方をもとにしていると考えてよいでしょう。

よくある質問

夜勤手当と深夜手当は両方もらえますか?

会社によります。深夜手当(深夜割増)は22時〜5時に働いた分に法律で払うことが決まっていますが、夜勤手当は会社が独自に決める手当です。夜勤手当の中に深夜割増を含めている会社もあります。

夜勤手当の相場はいくらですか?

夜勤手当は会社ごとに決めるもので、公的にまとめられた金額はありません。同じ職種・地域・夜勤の長さの求人を並べて比べるのが確実です。

パートやバイトでも夜勤手当はもらえますか?

会社の決まりによります。深夜割増は雇用の形にかかわらず対象ですが、夜勤手当はパートやバイトにも払うかどうかを会社が決めています。求人票や雇用契約書で確かめてください。

夜勤手当は扶養の年収に入りますか?

夜勤手当も深夜割増も賃金なので、年収に含まれます。扶養の範囲で働いている方は、夜勤を増やすと目安を超えやすくなるので気をつけておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 夜勤手当は会社が決める手当、深夜手当は法律で決まった25%以上の割増賃金
  • 夜勤手当が深夜割増を含むかどうかで、もらえる額の見え方が変わる
  • 求人票の書き方は「時給に込み」「別に1回いくら」「月給に込み」の3パターン
  • 夜勤手当に決まった相場はないので、同じ条件の求人を並べて比べる
夜勤ガイド

夜勤ガイド 編集部

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