放射線技師の夜勤|当直体制と夜間の撮影の流れ

放射線技師の夜勤の当直体制と夜間の撮影の流れを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が厚生労働省・国税庁などの公的機関の公開情報と各社の公式情報、読者の声を調べて独自に執筆しています。求人の条件や制度は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトや求人票で確認してください。当サイトの一部の記事には求人サービスへのリンク(広告)を含みます。

放射線技師を目指していて『夜勤ってどのくらいあるんだろう』と気になっている方や、もうすぐ当直に入る新人の方も多いはずです。

結論から言うと、放射線技師の夜勤は「宿日直(当直)」「交代制の夜勤」「オンコール」のどれかで組まれることが多く、形も回数も病院ごとに違います。

この記事を読めば、それぞれの体制の違いと夜間の撮影の進み方、病院を選ぶ時に確かめたいことが分かります。

目次

放射線技師の夜勤はどんな体制?

先に結論

診療放射線技師の夜の勤務は、病院に泊まる「宿日直」、起きて働き続ける「交代制の夜勤」、自宅で待つ「オンコール」に分かれます。求人票の「夜勤あり」だけでは、どれなのか分からないことも多いんです。

病院は夜も救急の患者さんを受け入れるので、撮影ができる人を夜に置く必要があります。ただ、何人をどんな形で置くかは、病院の規模や救急の受け入れ方で変わります。

体制夜の過ごし方時間の扱いの考え方見られやすい病院
宿日直(当直)病院に泊まり、撮影の依頼が来たら対応する宿日直許可がある場合、労働時間の規制の対象外として扱われる夜間の撮影が少なめの病院
交代制の夜勤日勤と同じように起きて撮影を続ける通常の労働時間として扱う救急の受け入れが多い病院
オンコール自宅で待機し、呼ばれたら病院へ向かう呼び出しの扱いは病院の決まりによる夜間の撮影がまれな病院

宿日直と夜勤の違いは「夜にどれだけ働くか」

労働基準法第41条では、「監視又は断続的労働」で労働基準監督署の許可を受けたものは、労働時間などの規定が適用されないとされています。宿日直は、この許可(宿日直許可)を得ると、断続的な勤務として扱われます。

ただし、許可がない当直や、日中と同じくらい撮影が続く当直は、夜勤として労働時間に数えるのが基本です。医師の当直の仕組みも同じ考え方なので、医者の夜勤と当直の違いもあわせて読んでみてください。

オンコールは自宅で「呼ばれ待ち」

オンコールは病院に泊まらず、連絡が来たら駆けつける形です。小さめの病院で見られます。

『家で過ごせるなら楽そう』と感じますよね。ただ、呼ばれたらすぐ向かえるよう、遠出やお酒を控えるなど、休みの日でも気が抜けない面があります。

補足

呼び出された時の時間の数え方や手当は、病院の就業規則で決まっています。面接では「オンコールは月に何回か」「呼ばれた時はどう扱われるか」を聞いておくと安心です。

交代制の夜勤は2交代と3交代がある

交代制の夜勤を取り入れている病院では、2交代か3交代のどちらかで組まれるのが一般的です。

区分1日の分け方夜勤の長さの目安
2交代制日勤と夜勤の2つ16時間前後になることが多い
3交代制日勤・準夜勤・深夜勤の3つそれぞれ8時間前後

2交代は夜勤の回数が少なくて済む分、1回が長くなります。3交代は1回が短い分、シフトの切り替わりが多くなります。どちらが合うかは人それぞれなので、2交代制と3交代制の違いも参考にしてみてください。

求人票の「夜勤あり」はこう読む

求人票に「夜勤あり」「当直あり」と書かれていても、中身は病院ごとにさまざまです。応募の前に、次の点を聞いておくと入ってからのずれが少なくなります。

  • 夜の体制は宿日直・交代制の夜勤・オンコールのどれか
  • 月に何回くらい入るか
  • 夜は1人か、複数人か
  • 明けの日は休みか、続けて日勤か
  • 夜勤に入るまでの練習の期間

『聞きすぎると印象が悪いかも』と心配になりますよね。でも、夜の働き方を確かめるのは長く続けるための大事な準備です。

夜間の撮影はどう進む?1晩の流れの例

夜は救急の撮影が中心

夜に依頼が来るのは、救急外来の患者さんや、入院中に急に様子が変わった患者さんの撮影がほとんどです。予約の検査は少なく、1件ずつ素早く対応します。

『夜の撮影室で何をしているの?』という方のために、宿日直の1晩を例で見てみましょう。時刻や分担は病院ごとに違うので、イメージをつかむための一例です。

時刻(例)主な仕事
17時ごろ日勤者から申し送り。機器の状態や予定を確かめる
18時〜22時救急外来の一般撮影やCT、病棟でのポータブル撮影
22時〜0時撮影の合間に画像の確認や機器の点検
0時〜6時依頼が少なければ仮眠。呼ばれたら起きて撮影
6時〜8時入院患者さんの朝の撮影があれば対応
8時半ごろ日勤者に申し送りをして勤務終了
放射線技師の宿日直・夜勤・オンコールの違いと夜間の撮影の流れをまとめた図解

夜に多い撮影の種類

夜間は、救急の患者さんの一般撮影(いわゆるレントゲン)やCTが中心です。病棟まで機器を運んで撮るポータブル撮影もよくあります。

日中は検査ごとに担当が分かれていても、夜は1人で幅広く受け持つことが多いです。そのため、夜勤に入る前にひと通りの機器を扱えるよう練習するのが一般的なんです。

救急の撮影依頼が来た時の流れ(一般的な例)
  1. 依頼の内容と撮影する部位を確かめる
  2. 患者さんの状態と、撮影室へ移動できるかを確かめる
  3. 撮影をして、画像がきちんと撮れているかを見る
  4. 気になる画像は決まりに沿って医師に伝える
  5. 画像を送り、対応した内容を記録する

日中との違いも知っておこう

仕事の中身は日中と近くても、進め方はけっこう違います。

比べる点日中夜間
依頼の種類予約の検査が多い救急の撮影が中心
担当の範囲機器ごとに分かれている1人で幅広く受け持つことが多い
相談相手近くに先輩がいる電話で連絡する形が多い
求められること予定どおりに数をこなす急ぎの撮影を素早く返す

病院の規模で変わる夜勤の負担と備え

「回数」と「夜の忙しさ」の2つで考える

夜勤の負担は、月に何回入るかと、1回の夜がどれだけ忙しいかで決まります。この2つは病院の規模と技師の人数でかなり変わります。

『大きい病院と小さい病院、夜勤はどっちが大変?』という疑問は多いですよね。一概には言えませんが、傾向を知っておくと職場選びに役立ちます。

病院の様子回数の傾向1回の夜の傾向
技師が多く、救急も多い人数で回すので回数は分散しやすい夜も撮影が続きやすい
技師が少なく、救急は中くらい回るペースが早くなりやすい依頼の合間に休めることも
小さめで救急が少ないオンコール中心のことがある呼ばれる日と呼ばれない日の差が大きい

当直に入る前に確かめておきたいこと

当直・夜勤の前のチェックリスト
  • 夜に担当する撮影の種類と、手順書の場所
  • 機器が止まった時の連絡先と対応の流れ
  • 気になる画像を医師に伝える時の決まり
  • 仮眠を取る場所と、呼び出しの方法
  • 当直明けが休みになるか、続けて日勤か

『夜中に1人で機械が止まったら…』と考えると不安になりますよね。連絡先と手順を先に知っておけば、慌てる場面はぐっと減ります。

よくある失敗

撮影に迷った時に1人で抱え込み、対応が遅れてしまうことです。迷った時ほど、決められた相手に早めに相談しましょう。

夜勤明けの過ごし方を決めておく

当直明けや夜勤明けは、そのまま休みになる病院もあれば、続けて日勤に入る病院もあります。明けの扱いは、毎日の生活リズムに大きく響くところです。

明けが休みなら、帰宅後は短めに眠り、夜はふだんどおりの時間に寝ると次の日が楽になります。昼に眠りやすくする工夫は夜勤前後の寝方でも紹介しています。

休憩と健康診断の決まりも知っておく

労働基準法第34条では、休憩は自由に使える時間とされています。呼ばれたらすぐ対応しなければならない時間は、休憩ではなく労働時間と扱われることがあります。詳しくは夜勤の休憩と仮眠のルールで紹介しています。

また、深夜の時間帯を含む勤務に常に就く人は、6か月以内ごとに1回の健康診断の対象になります(労働安全衛生規則第45条)。

放射線技師の夜勤でよくある相談

よく見られる3つの相談

「夜勤はどのくらいのペースか」「毎日夜勤にしてもらえるか」「小さな病院のオンコールがつらい」という相談がよく見られます。

夜勤はどのくらいのペースであるの?

目指している学生の方から、とても多い質問です。答えは、技師の人数と夜の体制しだいです。

人数が多い病院では月の回数が少なくなりやすく、人数が少ない病院ではペースが早くなりやすいです。気になる病院があれば、見学や面接で「月に何回くらい当直がありますか」と聞いてみてください。

しばらく夜勤だけにしてもらうことはできる?

『2〜3か月、夜勤ばかりにしてもらえないかな』という相談もあります。交代制の夜勤がある病院なら、相談に乗ってもらえる場合もあります。

ただ、宿日直の体制の病院では、そもそも夜勤だけの勤務が用意されていないこともあります。夜勤だけで働く仕組みは夜勤専従とは?も参考にしてみてください。

小さな病院のオンコールが休まらない

小さめの病院で、休日もオンコールが続いて気が休まらない、という相談も見られます。

こうした時は、まず上司にオンコールの回し方を相談してみましょう。それでも合わない時は、交代制の夜勤がある病院など、夜の体制が違う職場を考える方法もあります。

定時で帰れる仕事なの?

『放射線技師は定時で帰れるって聞いたけど本当?』という声もあります。日勤の帰りやすさは、予約検査の数や緊急の撮影の入り方で変わります。

夜勤や当直がない職場を選びたいなら、クリニックや健診の施設など、夜の撮影がない場所を探す方法もあります。求人票の「当直あり・なし」を最初に確かめておきましょう。

夜勤との付き合い方と、病院以外の夜勤

夜の体制を見て職場を選ぶ

放射線技師として働く場所を選ぶ時は、給与や通勤と同じくらい「夜の体制」を見ておくと、入ってからのギャップが少なくなります。

『夜勤で経験を積みたい』『生活リズムを崩したくない』など、希望は人それぞれですよね。

希望見ておきたい点
夜勤は少なめがいい技師の人数、オンコールの回数
夜勤で経験を積みたい救急の受け入れの多さ、扱う機器の幅
休みをはっきり分けたい交代制の夜勤か、当直明けが休みか
放射線技師が当直に入る前に確かめておきたいことをチェックリストにした図解

病院のほかの職種の夜勤は病院の夜勤の職種と夜勤バイトや臨床検査技師の夜勤でも紹介しています。

資格の仕事以外で夜勤を探すなら

資格を取る前の学生さんや、医療から少し離れて働きたい方もいるはずです。

工場や倉庫の夜勤は、決まった作業をチームで進める形が多く、未経験から始めやすい仕事です。ハローワークや求人サイトで自分で探す方法のほか、夜勤や未経験OKの条件で探せる派遣会社に相談する方法もあります。

PR|ランスタッド

夜勤の求人を条件で探す

製造・倉庫・軽作業・ドライバーなどの求人を、「夜勤」「日払いOK」「寮完備」「未経験OK」といった条件で絞り込んで探せます。派遣・短期・単発・正社員など働き方もいろいろ。気になる求人の仕事内容と時間帯を確かめてみましょう。

無料ランスタッドで夜勤の求人を見る

求人の内容・条件は時期によって変わります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

放射線技師に夜勤はありますか?

病院で働く場合は、宿日直・交代制の夜勤・オンコールのどれかで夜に対応することが多いです。ただし体制は病院ごとに違い、クリニックなど夜勤がない職場もあります。

宿日直と夜勤は何が違いますか?

宿日直は病院に泊まり、依頼があった時に対応する勤務です。宿日直許可がある場合は、労働時間の規制の対象外として扱われます。夜も撮影が続く場合は、夜勤として労働時間に数えるのが基本です。

新人でもすぐ1人で当直に入りますか?

時期は病院ごとに違います。多くの病院では、夜に扱う機器をひと通り練習し、先輩と一緒の当直を経験してから1人で入ります。不安が残る時は、練習の回数を相談してみてください。

放射線技師の夜勤は1人ですか?

病院の規模によります。小さめの病院では1人の当直が多く、救急の受け入れが多い病院では複数人で入ることもあります。1人の場合は、困った時の連絡先と手順を先に確かめておきましょう。

夜勤があると健康診断の回数は増えますか?

深夜の時間帯を含む勤務に常に就く人は、6か月以内ごとに1回の健康診断の対象になります(労働安全衛生規則第45条)。最新の制度は厚生労働省のサイトで確認してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 放射線技師の夜勤は、宿日直・交代制の夜勤・オンコールの3つの体制がある
  • 宿日直許可のある当直は、労働時間の規制の対象外として扱われる
  • 夜は救急の一般撮影やCT、ポータブル撮影が中心
  • 夜勤の負担は、回数と1回の夜の忙しさで考える
  • 職場を選ぶ時は、夜の体制・回数・明けの扱いを確かめる
夜勤ガイド

夜勤ガイド 編集部

夜勤の仕事の種類や探し方、深夜手当や休憩のルール、介護・工場・コンビニなど業種別の働き方、夜勤明けの過ごし方まで、夜勤で働く人と夜勤を始めたい人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次