グループホームの夜勤|一人夜勤の仕事内容と1晩の流れ

グループホームの夜勤の仕事内容と1晩の流れを紹介する記事のアイキャッチ

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グループホームの夜勤に興味があるけれど、『夜は1人って本当?』『1人で何かあったらどうしよう』と不安に感じている方も多いですよね。

結論から言うと、グループホームの夜勤は、ユニットごとに1人で受け持つ「一人夜勤」になりやすい働き方です。そのぶん、1晩の流れと連絡体制を先に知っておくと、ぐっと安心して入れます。

この記事を読めば、グループホームの夜勤の仕事内容と1晩の流れ、迷った時の連絡の仕方、始める前に確かめたいことが分かります。

目次

グループホームの夜勤とは?ユニットごとに夜勤者がいる仕組み

先に結論

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)には、ユニット(共同生活住居)ごとに夜勤者を1人以上置く人員基準があります(厚生労働省)。そのため、1つのユニットを1人で見る夜勤になりやすいんです。

グループホームは、少人数の利用者さんが1つの住まいで共同生活をする介護の施設です。この生活の単位を「ユニット」と呼びます。

人員基準では、ユニットごとに夜勤者を1人以上置くことになっています。例えば3ユニットの施設なら、夜勤は3人です。要件を満たす場合は例外的に緩和されることもあります。

ユニット数夜勤の人数の基本夜の働き方のイメージ
1ユニット1人以上施設全体を1人で受け持つ
2ユニット2人以上それぞれのユニットを1人ずつ受け持つ
3ユニット3人以上各ユニットに1人。隣のユニットに声をかけられる

ここが大事なところです。ユニットが複数ある施設では、同じ建物の中にほかの夜勤者がいます。「一人夜勤」といっても、困った時に声をかけられる相手が近くにいる場合もあるんです。

大きな施設の夜勤とはどう違う?

特別養護老人ホームのような大きな施設では、1つのフロアを複数人で見る夜勤もあります。グループホームは少人数の住まいなので、利用者さん一人ひとりとの距離が近いのが特徴です。

比べる点グループホーム大きめの介護施設
受け持つ人数1ユニットの少人数フロア単位で多め
夜勤の人数ユニットに1人のことが多いフロアに複数人のことも
仕事の幅介助に加えて家事も受け持つ介助が中心
利用者さんとの距離一人ひとりの習慣を覚えやすい担当が日によって変わることも

施設の種類ごとの夜勤の違いは、介護施設の夜勤バイト|施設の種類ごとの違いで詳しく紹介しています。

福祉のグループホームもある

グループホームという名前は、高齢者の介護だけでなく、福祉の分野の住まいにも使われています。そちらでは、夜間の「世話人」や「生活支援員」として求人が出ていることがあります。

仕事の中身や夜の体制は、施設によって違います。求人を見る時は、どんな方が暮らす住まいなのかを最初に確かめてみてください。

グループホームの夜勤の1晩の流れ(16時〜翌10時の例)

夕方と朝が忙しく、深夜は見守りが中心

グループホームの夜勤は、夕食から就寝までと、起床から朝食までの2つの山があります。深夜は巡回と見守り、記録が中心になります。

『夜勤って、夜中ずっと動き回っているの?』と気になりますよね。グループホームの16時間前後の夜勤を、一般的な例で見てみましょう。

時刻主な仕事ひと言メモ
16:00日勤から申し送りを受ける日中の様子と、夜に気をつけたい人を聞く
16:30〜17:30夕食づくり、配膳の準備利用者さんと一緒に台所に立つことも
17:30〜19:00夕食、服薬の確認、片付け食べる量や様子を見る
19:00〜21:00口腔ケア、着替え、排せつと就寝の介助一人ひとりの眠る前の習慣に合わせる
21:00〜0:00巡回、記録、洗濯物の片付け眠れない人には声かけをする
0:00〜5:00巡回、排せつの介助、休憩・仮眠呼ばれた時にすぐ動ける形で休む
5:00〜7:00起床の介助、着替え、朝食づくり朝の山場。手順を前もって決めておく
7:00〜9:00朝食、服薬の確認、片付け日勤の職員が来る時間も確かめておく
9:00〜10:00記録の整理、日勤への申し送り夜にあったことを短く伝える
グループホームの夜勤で16時から翌10時までにする仕事を時刻ごとにまとめた図解

家事も夜勤の仕事に入る

グループホームの夜勤では、食事づくりや洗濯、掃除などの家事も受け持つことが多いです。利用者さんと一緒に家事をすることも、暮らしの支えになるからなんです。

『介護の仕事だけだと思っていた』と驚く方もいます。料理が得意でなくても、施設の決まった献立や手順に沿って進める形が多いので、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。

朝の山場を楽にするコツ

1人で起床の介助と朝食づくりを同時に進めるので、朝は手が足りなく感じやすい時間です。夜中のうちにできる準備を進めておくと、朝が楽になります。

朝の山場の前にできる準備
  • 朝食の食器や材料を、夜のうちにそろえておく
  • 起きる順番と、介助が必要な人を前もって決めておく
  • 着替えを、利用者さんごとに分けて置いておく
  • 記録を、深夜のうちに半分ほど書いておく

記録は「その時に一言」がコツ

一人夜勤では、記録を書くのも自分だけです。あとでまとめて書こうとすると、時刻や様子を思い出せなくなることもありますよね。

巡回や介助のたびに、メモに「時刻・誰・何をしたか」を一言ずつ残しておくのがおすすめです。例えば「2:10 ○号室 トイレ誘導 排尿あり」のような書き方です。

朝の申し送りでは、そのメモを見ながら、様子が違った人と、日勤で見てほしいことを中心に伝えましょう。

一人で判断に迷う場面と連絡体制

一人夜勤の役目は「気づいて、伝える」こと

一人夜勤の職員が自分ですべてを判断する必要はありません。いつもと違うことに気づいて、決められた相手にすぐ伝えることが大事な役目です。

グループホームの夜勤でいちばん不安なのは、1人で判断に迷う場面ですよね。どんな場面があるかを先に知っておくと、心の準備ができます。

迷いやすい場面最初にすること連絡する相手の例
利用者さんが床に座り込んでいた声をかけて反応を確かめ、慌てて動かさないオンコールの看護職員、管理者
いつもより反応が薄い、様子が違う呼吸や顔色を見て、時刻を記録するオンコールの看護職員
夜中に外へ出ようとする人がいるそばについて、落ち着いて声をかける管理者(必要なら隣のユニット)
自分の体調が急に悪くなった無理をせず、すぐに連絡する管理者、代わりに来られる職員
地震や停電、火災報知器が鳴った自分の身を守り、避難の手順に沿って動く消防・管理者・隣のユニット
グループホームの一人夜勤で判断に迷う場面と、最初にすること・連絡先をまとめた図解

隣のユニットとの声のかけ方も決めておく

ユニットが複数ある施設では、隣のユニットの夜勤者が心強い味方になります。『手を借りたい時、どう呼べばいいの?』と迷わないよう、声のかけ方を先に決めておきましょう。

例えば、内線やPHSで呼ぶのか、行き来できる扉を使うのかは施設ごとに違います。お互いの休憩の時間を伝え合っておくと、片方が休んでいる時の動き方も決めやすくなります。

電話で伝える時の言い方

夜中に電話をかける時は、慌ててしまって言葉が出てこないこともあります。「いつ」「誰が」「どんな様子か」の順に話すと、短く伝わります。

例えばこんな言い方です。

「2時の巡回で、○号室の方がベッドの横に座り込んでいました。声かけには答えています。どうしたらいいですか」

『夜中に電話するのは迷惑かも』と遠慮してしまう方もいます。連絡してよい場面を先に決めておけば、迷わずにかけられますよ。

入る前に確かめておく連絡体制

連絡体制は、施設ごとに決まっています。一人夜勤に入る前に、次の点を確かめておきましょう。

グループホームの夜勤の連絡体制チェックリスト
  • 夜間に連絡できる相手(オンコールの看護職員・管理者)と電話番号
  • 救急車を呼ぶかどうかの判断の流れ
  • 緊急時のマニュアルが置いてある場所
  • ほかのユニットの夜勤者と声をかけ合う方法
  • 避難経路、消火器、懐中電灯の場所

一人夜勤の備えは、一人夜勤(ワンオペ)が不安な時|備えと職場に確かめることでも詳しくまとめています。

グループホームの夜勤で休憩・仮眠は取れる?

「呼ばれたら対応する」時間は休憩とは言いにくい

労働基準法第34条で、休憩は自由に使える時間とされています。一人夜勤で休憩中もナースコールに出なければならない状態なら、その時間は労働時間と扱われることがあります。

『1人なのに、休憩や仮眠は取れるの?』という疑問はとても多いですよね。

労働基準法第34条では、労働時間が8時間を超える場合、少なくとも1時間の休憩を勤務の途中に与えることになっています。16時間前後の夜勤なら、求人票に「休憩2時間」などと書かれていることが多いです。

ただ、一人夜勤では、休憩中でも利用者さんが起きてきたら対応せざるを得ない場面がありますよね。

休憩中の状態考え方の目安
ほかの職員に任せて自由に過ごせる休憩として扱われやすい
呼ばれたらすぐ対応しなければならない待機として労働時間と扱われることがある
対応した分を、あとで休み直せる職場のルールを確かめておく

休憩中の対応が多い時は、時刻と内容を記録して、管理者に相談してみてください。解決しない時は、労働基準監督署(総合労働相談コーナー)に相談できます。休憩と仮眠の考え方は、夜勤の休憩と仮眠のルールで詳しく紹介しています。

仮眠の時間を上手に使う

仮眠の取り方には、ちょっとしたコツがあります。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、0時から4時に始める20〜50分の仮眠が、眠気や疲れを和らげると報告されています。

長く眠りすぎると、起きた直後にぼんやりしやすくなるそうです。一人夜勤では、起きてすぐ動けることが大事なので、短めの仮眠を意識してみてください。

仮眠の前のひと工夫

仮眠の前に、巡回と排せつの介助を済ませておくと、途中で呼ばれる回数が減りやすくなります。センサーマットや見守りの機器がある施設なら、使い方も確かめておきましょう。

夜勤の回数と、明けの日の過ごし方

グループホームの夜勤は16時間前後の長い勤務が多いので、回数と明けの日の過ごし方も大事です。夜勤だけで働く「夜勤専従」なら、月の回数の決め方も確かめておきましょう。夜勤専従の仕組みは、夜勤専従とは?夜勤だけで働く仕組みと月の回数で紹介しています。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、夜勤の後の仮眠が役立つという報告も紹介されています。明けの日は無理に予定を入れず、体を休める時間を先に確保してみてください。

明けの日の時間過ごし方の例
午前(帰宅後)部屋を暗くして、決めた時間だけ眠る
午後軽く体を動かし、用事を済ませる
夜いつもより少し早めに眠る

夜勤明けの過ごし方は、夜勤明けの過ごし方|寝る時間と休日の使い方で詳しく紹介しています。

グループホームの夜勤に向く人と、始める前の準備

自分のペースで進めたい人に合いやすい

グループホームの夜勤は、少人数の利用者さんと落ち着いて向き合える働き方です。一人で段取りを組むのが好きな人には、合いやすい職場です。

『自分にグループホームの夜勤が合うか分からない』という方もいますよね。次のチェックで、向き不向きを見てみてください。

グループホームの夜勤が向きやすい人
  • 一人ひとりの習慣を覚えて、それに合わせるのが好き
  • 自分で段取りを組んで、仕事を進めるのが苦にならない
  • 料理や洗濯などの家事に抵抗がない
  • 困った時に、遠慮せず電話で相談できる
  • 夜型の生活リズムに慣れている、または慣れたい

逆に、『困った時にすぐそばに誰かいてほしい』という方は、複数人で夜勤に入る施設のほうが安心かもしれません。働き方を選ぶのは、逃げではありません。

1回の夜勤のお給料の考え方

グループホームの夜勤は、1回ごとの夜勤手当が付く形や、時給に深夜の割増が付く形など、施設によってお給料の組み方が違います。

労働基準法第37条第4項で、22時から5時までの労働には25%以上の割増賃金が必要です。例えば時給1,200円の場合(例)、この7時間は1時間あたり1,500円以上で計算されます。

求人票で「夜勤1回あたり」の金額が書かれている時は、休憩を除いた働く時間と、深夜の割増が含まれているかを確かめておくと比べやすくなります。

始める前の流れ

グループホームの夜勤は、いきなり1人で入るのではなく、日勤や同行の夜勤で慣れてから独り立ちする流れが一般的です。

グループホームの夜勤を始めるまで(一般的な例)
  1. 日勤に入り、利用者さんの顔と名前、暮らしの流れを覚える
  2. 先輩と一緒に夜勤に入り、1晩の流れと連絡の仕方を教わる
  3. 不安な場面があれば、同行の回数を相談する
  4. 一人夜勤に独り立ちし、困った時はオンコールに連絡する

無資格で介護に直接関わる人は、2024年4月から、採用後1年以内に認知症介護基礎研修を受けることが義務になっています(厚生労働省)。資格を取るなら、介護職員初任者研修(130時間)から始めるのが一般的です。

求人を探す時のポイント

グループホームの夜勤を始めたい時は、ユニットの数や夜勤の人数、休憩の扱いを求人票と面接で確かめてみてください。グループホームの求人の選び方は、グループホームの夜勤求人・バイト|選び方のポイントで詳しくまとめています。

ハローワークのほか、介護の求人サイトでは「夜勤のみ」「無資格OK」などの条件と、グループホームという施設の形を組み合わせて探せるものもあります。

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夜のグループホームの台所に、翌朝の朝食のための食器がそろえて置かれている様子

グループホームの夜勤でよくある相談

よく聞かれる3つの相談

グループホームの夜勤については、「1人だと休めないのでは?」「無資格で一人夜勤に誘われた」「明け方の介助が大変」という相談がよく見られます。

夜勤は1人?休憩や仮眠は取れない?

グループホームの夜勤は1人なのか、1人だと休憩や仮眠が取れないのでは、という質問はよく見られます。

ユニットごとに夜勤者を1人以上置く基準なので、1ユニットを1人で見る形が多いです。休憩や仮眠は、利用者さんが眠っている時間に取るのが一般的ですが、呼ばれたら対応することもあります。

休憩中の対応がどのくらいあるかは、施設によってかなり違います。面接で「休憩中に呼ばれることはどのくらいありますか」と聞いてみてください。

無資格なのに、一人夜勤で働かないかと声がかかった

無資格・未経験なのに、グループホームの夜勤で声がかかって戸惑っている、という相談もあります。

無資格でも介護の仕事に就くことはできますが、無資格で介護に直接関わる人は認知症介護基礎研修を受けることになっています。いきなり一人夜勤ではなく、日勤や同行で慣れる期間があるかを確かめてみてください。

体制に不安がある時は、遠慮なく「独り立ちまでに何回同行がありますか」「夜に連絡できる人はいますか」と聞いてみましょう。答えがはっきりしない時は、ほかの求人と比べてみるのもおすすめです。

明け方の介助が重なって大変

夜勤に入り始めたばかりで、明け方に介助が重なって毎回大変、という悩みもあります。慣れないうちは、朝の時間が足りなく感じますよね。

明け方の介助が多い人がいる時は、先輩や日勤の職員に「夜中の介助の時間や回数をどうしているか」を聞いてみてください。介助の時間を少し変えるだけで、朝が楽になることもあります。1人で抱えず、チームで相談するのが大事です。

日勤の職員との行き違いがつらい

夜勤の職員が見えないところで頑張っていても、日勤の職員から『夜勤ちゃんとやってほしい』という声が聞こえてきて落ち込んだ、という相談もあります。モヤモヤしますよね。

夜の仕事は、日勤の人からは見えにくいものです。記録や申し送りで、夜にしたことと、手が回らなかった理由を具体的に伝えると、行き違いが減りやすくなります。

それでも続く時は、管理者に間に入ってもらい、夜勤と日勤で分担を話し合う場を作ってもらいましょう。

よくある質問

グループホームの夜勤は何人で入りますか?

人員基準では、ユニット(共同生活住居)ごとに夜勤を行う介護従業者を1人以上置くことになっています(厚生労働省)。1ユニットを1人で見る形が多く、3ユニットなら夜勤は3人です。

グループホームの夜勤は何時から何時までですか?

16時から翌10時のような16時間前後の夜勤が多いですが、短い夜勤の施設もあります。求人票の勤務時間で確かめてみてください。

グループホームの夜勤でも深夜手当は付きますか?

付きます。労働基準法第37条第4項で、22時から5時までの労働には25%以上の割増賃金が必要です。

未経験でもグループホームの夜勤はできますか?

未経験から応募できる求人もあります。日勤や同行の夜勤で慣れてから独り立ちする流れが一般的です。

一人夜勤で何かあった時はどうすればいいですか?

慌てて自分で判断せず、決められた連絡先(オンコールの看護職員・管理者)に伝えましょう。入る前に連絡体制とマニュアルの場所を確かめておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • グループホームは、ユニットごとに夜勤者を1人以上置く仕組み
  • 1ユニットを1人で見る「一人夜勤」になりやすい
  • 夕食から就寝、起床から朝食の2つの山があり、家事も受け持つ
  • 一人夜勤の役目は「気づいて、伝える」こと。連絡体制を先に確かめる
  • 休憩中に呼ばれる状態は、労働時間と扱われることがある
  • 制度や条件は変わるので、最新は厚生労働省や求人票で確認を
夜勤ガイド

夜勤ガイド 編集部

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