一人夜勤(ワンオペ)が不安な時|備えと職場に確かめること

一人夜勤が不安な時の備えと職場に確かめることを紹介する記事のアイキャッチ

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「来月から一人夜勤に入ってもらうね」と言われて、急に不安になった。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、一人夜勤の不安は「何が起きたら、誰に、どう連絡するか」を先に決めておくことでかなり小さくできます。

この記事を読めば、一人夜勤で起こりやすい場面ごとの備えと、入る前に職場に確かめておきたいことが分かります。

目次

一人夜勤とはどんな働き方?

先に結論

一人夜勤は、夜の時間帯をその場に1人の職員だけで受け持つ働き方です。ワンオペ夜勤とも呼ばれます。周りに相談できる同僚がいない分、事前の取り決めが頼りになります。

『そもそも1人で夜を任されるのって普通なの?』と思いますよね。実は、職場の規模や仕組みによっては、一人夜勤は珍しい働き方ではないんです。

例えば、介護のグループホームでは、ユニット(共同生活住居)ごとに夜勤の職員を1人以上置く決まりがあります(厚生労働省の人員基準)。1ユニットを1人で見る形になりやすいので、一人夜勤の代表的な職場と言えます。

職場の例一人夜勤になりやすい理由夜に多い仕事
介護のグループホームユニットごとに夜勤者を置く仕組み見守り、排せつの介助、記録
小規模の介護施設利用者の人数が少ない巡回、体位の変更、朝の準備
コンビニ深夜はお客さんが少ない時間帯があるレジ、品出し、清掃
ホテルのフロント小さなホテルでは夜は1人のこともチェックイン、電話、館内の見回り
施設の警備持ち場ごとに1人で受け持つ巡回、監視、出入りの確認

夜勤そのものの時間帯やルールは、夜勤とは?時間帯・深夜手当・働き方の基本で詳しく紹介しています。

「一人」でも、本当に一人きりではない

ここが大事なところです。一人夜勤でも、困った時に連絡できる相手がいるのが本来の形なんです。

施設なら、オンコール(電話で呼び出せる)の看護職員や管理者がいることが多いです。コンビニなら、オーナーや店長への連絡ルールがあるのが一般的です。

『でも、夜中に電話したら迷惑かも』と遠慮してしまう方もいます。連絡してよい場面を先に決めておけば、迷わずに電話できますよ。

一人夜勤で不安になりやすい3つの場面

不安の正体を分けてみる

一人夜勤の不安は、だいたい「相手の急な変化」「トラブル」「自分の体調」の3つに分けられます。分けてみると、それぞれに打てる手が見えてきます。

漠然と「怖い」と感じている時は、何が怖いのかを書き出してみてください。場面がはっきりすると、職場に聞くことも具体的になります。

場面よくある不安先に決めておくこと
利用者・お客さんの急な変化呼んでも反応が薄い、転んでいる、具合が悪そう誰に連絡するか、救急車を呼ぶ判断の手順
トラブル大声を出す人、しつこいお客さん、不審な人警察・警備会社への通報、店長への連絡の順番
自分の体調急に気分が悪くなった、ケガをした代わりを呼ぶ連絡先、持ち場を離れる時の手順
災害・設備地震、停電、火災報知器が鳴った避難の手順、非常灯や懐中電灯の場所
一人夜勤の不安を場面ごとに分け、先に決めておく連絡先をまとめた図解

場面1:利用者やお客さんの様子が急に変わった

介護の一人夜勤で特に多い不安が、これですよね。巡回で様子がいつもと違う時、1人で判断しなければいけないのが怖いんです。

結論から言うと、一人夜勤の職員が自分で診断する必要はありません。いつもと違うと気づいて、決められた相手にすぐ伝えることが役目です。

いつもと違う時の動き方(一般的な例)
  1. 声をかけて反応を確かめる
  2. 慌てて動かさず、周りの安全を確かめる
  3. マニュアルにある連絡先(オンコールの看護職員・管理者)に電話する
  4. 指示を受けて、救急車を呼ぶかどうかを決める
  5. 気づいた時刻と様子を記録に残す

電話で伝える時は「いつ」「誰が」「どんな様子か」の順に話すと伝わりやすいです。例えばこんな言い方になります。

「○時の巡回で、○号室の方が床に座り込んでいました。声かけには答えています。どうしたらいいですか」

場面2:トラブルになりそうなお客さんや来訪者

コンビニやホテルの一人夜勤では、こちらの不安が大きいはずです。酔ったお客さんや、しつこく話しかけてくる人の対応ですね。

『1人で全部なんとかしなきゃ』と思わなくて大丈夫です。危ないと感じたら、自分の身を守ることを先に考えましょう。

トラブルの時に確かめたいこと
  • 防犯ボタンや非常通報の場所と使い方を知っている
  • 警察や警備会社に連絡する目安が決まっている
  • 店長やオーナーへの連絡の順番が決まっている
  • レジのお金や鍵の扱いのルールを知っている
  • 1人で外に追いかけない、と決めている

コンビニの夜勤の流れは、コンビニの夜勤の仕事内容と1晩の流れでも紹介しています。

場面3:自分の体調が悪くなった

意外と見落としやすいのが、自分自身の体調です。1人なので、代わりがすぐにいないんですよね。

急に具合が悪くなった時やケガをした時に、誰に連絡して、持ち場をどうするかを決めておきましょう。無理をして続けるより、早めに伝えるほうが職場にとっても助かります。

体調に不安がある時は、勤務を調整してもらい、医療機関に相談してみてください。

場面4:地震や停電が起きた

『大きな地震が来たら、1人で全員をどうするの?』と考えると、不安になりますよね。ここも、職場の手順を先に知っておくことがいちばんの備えです。

まずは自分の身を守り、揺れが収まってから周りの様子を確かめる、という流れが基本になります。そのうえで、職場で決められた連絡先に状況を伝えましょう。

  • 懐中電灯と予備の電池がどこにあるか
  • 非常口と避難経路はどこか
  • 停電の時に止まる設備、動き続ける設備は何か
  • 災害時に駆けつける職員がいるかどうか

一人夜勤の初日の前に、これらを実際に歩いて確かめておくと安心です。

一人夜勤に入る前に職場に確かめること

入る前のひと手間が、夜の安心になる

一人夜勤に入る前は、連絡体制・マニュアル・休憩・研修の4つを確かめておくと安心です。聞きにくいことほど、入る前に聞いておきましょう。

『こんなこと聞いたら、やる気がないと思われるかな』と心配になりますよね。でも、一人夜勤の連絡体制を確かめるのは、安全に働くための大事な準備です。

一人夜勤の前に確かめるチェックリスト
  • 夜間に連絡できる相手(オンコール・管理者・店長)と電話番号
  • 連絡してよい場面と、救急車や警察を呼ぶ判断の流れ
  • 緊急時のマニュアルがどこにあるか
  • 避難経路、消火器、非常灯、懐中電灯の場所
  • 休憩・仮眠を取る時間と、その間の呼び出しの扱い
  • 一人夜勤に入る前に、先輩と一緒の夜勤(同行)が何回あるか
  • 自分の体調が悪い時に代わりを頼む方法

聞き方に迷ったら、こんな言い方が使えます。

「夜に何かあった時、まず誰に連絡すればいいか教えていただけますか。メモしておきたくて」

メモを理由にすると、自然に聞きやすくなりますよ。

一人夜勤に入る前に職場に確かめておきたいことをチェックリストにした図解

連絡先は紙にも書いておく

スマートフォンの電池が切れた時や、職場の電話しか使えない時もあります。連絡先は紙に書いて、すぐ見える場所に置いておくと安心です。

書いておくもの例
夜間の連絡先オンコールの看護職員、管理者、店長、オーナー
緊急の通報先救急、警察、警備会社
伝える順番まず誰に、次に誰に
職場の住所救急車や警察に場所を伝える時のため

職場の住所は、慌てていると意外と出てこないものなんです。ひと言で言えるように、書き出しておきましょう。

同行の夜勤は何回あるとよい?

一人夜勤の前に、先輩と一緒に入る夜勤(同行)を何回するかは職場によって違います。回数が決まっていない時は、自分から相談してみてください。

同行で見ておきたいこと確かめる理由
1晩の流れと時刻自分1人の時に順番を迷わないため
利用者・お客さんごとの注意点夜に起きやすいことを知っておくため
記録の書き方朝の申し送りで困らないため
鍵・設備・防犯の扱い戸締まりや機械の操作を覚えるため
連絡の実際誰にどんな言い方で伝えるかを聞いておくため

『まだ不安なので、もう1回同行させてもらえますか』と伝えるのは、わがままではありません。安全のための相談として伝えてみましょう。

一人夜勤の休憩と仮眠はどうなる?

呼ばれたら対応する時間は、休憩とは言いにくい

労働基準法第34条では、休憩は自由に使える時間とされています。一人夜勤で「呼ばれたらすぐ対応する」状態なら、休憩ではなく労働時間と扱われることがあります。

一人夜勤で多い疑問が、これですよね。『休憩2時間って書いてあるけど、1人だから休めないのでは?』という声はよく聞かれます。

労働基準法第34条では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、労働時間の途中に与えることになっています。

休憩中の状態考え方の目安
持ち場を離れて自由に過ごせる休憩として扱われやすい
ナースコールや来客に出なければならない待機として労働時間と扱われることがある
呼ばれたら対応し、その分を後で休める職場のルールを確かめておく

休憩中の呼び出しが多い時は、記録を残して職場に相談してみてください。休憩と仮眠の考え方は、夜勤の休憩と仮眠のルールで詳しく紹介しています。

相談先

休憩の扱いで困った時は、まず職場の管理者に相談しましょう。それでも解決しない時は、労働基準監督署(総合労働相談コーナー)に相談できます。

一人夜勤でよくある相談

よく聞かれる3つの相談

一人夜勤については、「入ってすぐ一人夜勤を任された」「女性1人の夜勤が不安」「1人だと夜勤がつらい」という相談がよく見られます。

入ってまだ日が浅いのに一人夜勤を任された

働き始めて間もないのに、急に一人夜勤を頼まれて困っている、という相談はよく見られます。小規模の施設では、人手の都合でこうしたことが起こりがちです。

この場合は、不安な点を具体的に伝えて、同行の夜勤を増やしてもらえないか相談してみてください。「まだ○○の対応を1人でしたことがない」と伝えると、職場も対策を考えやすくなります。

女性1人の夜勤が不安

『利用者さんが男性ばかりの施設で、女性1人の夜勤は大丈夫?』という不安もよく聞かれます。ここは遠慮せずに確かめたいところです。

防犯の設備や、困った時にすぐ連絡できる相手がいるかを確かめておきましょう。女性の夜勤で確かめたいことは、女性の夜勤の仕事と安全のための確認ポイントでもまとめています。

1人だと夜勤がつらく感じる

利用者さんが少ない施設でも、1人だと気が休まらずつらい、という相談もあります。誰かと話せないことが、思った以上に負担になるんですよね。

つらさが続く時は、夜勤の回数を減らす、複数人で入る職場に移るといった選び方もあります。今の働き方を見直すのは、逃げではありません。

一人夜勤が合わない時の選び方

複数人で入る夜勤もある

一人夜勤がどうしても合わない時は、複数人で夜勤に入る職場を選ぶ方法があります。働き方を変えても、夜勤の経験はそのまま生かせます。

『夜勤自体は続けたいけど、1人はつらい』という方もいますよね。夜勤には、同じ時間帯に何人も働く職場もあるんです。

夜勤の形主な職場の例向いている人
一人で受け持つグループホーム、小規模の施設、コンビニ自分のペースで進めたい人
数人で受け持つ大きめの介護施設、ホテル、病院相談できる人がそばにいてほしい人
チームで作業する工場、倉庫、物流センター決まった作業をみんなで進めたい人

例えば、工場や倉庫の夜勤は、同じラインや作業場に何人もいる形が一般的です。困った時にすぐ声をかけられる安心感があります。

自分で探すか、派遣会社を使うか

次の職場を探す時は、ハローワークや求人サイトで自分で探す方法と、派遣会社に相談する方法があります。どちらも正当な選び方です。

工場・倉庫などの夜勤なら、夜勤や未経験OKの条件で探せる派遣会社に相談してみるのも1つの手です。寮や送迎、日払いなどの条件で探せる場合もあります。

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よくある質問

一人夜勤は法律で禁止されていないのですか?

一人夜勤そのものを一律に禁止する法律はありません。介護のグループホームでは、ユニットごとに夜勤の職員を1人以上置く人員基準があります(厚生労働省)。職場ごとの体制は就業規則や管理者に確かめてみてください。

一人夜勤で休憩が取れない時はどうすればいいですか?

呼び出しに対応しなければならない時間は、休憩ではなく労働時間と扱われることがあります。休憩中の対応を記録しておき、まず職場に相談しましょう。解決しない時は労働基準監督署(総合労働相談コーナー)に相談できます。

一人夜勤に入る前の同行は何回くらいですか?

回数は職場ごとに違い、決まった回数はありません。1晩の流れや連絡の仕方に不安が残るなら、同行をもう1回お願いしてみてください。

一人夜勤で急に体調が悪くなったら?

先に決めておいた連絡先に早めに伝え、代わりの人や対応を相談してください。体調に不安がある時は、医療機関に相談しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 一人夜勤は、夜の時間帯をその場に1人で受け持つ働き方
  • 不安は「相手の急な変化」「トラブル」「自分の体調」に分けて備える
  • 入る前に、連絡先・マニュアル・休憩・同行の回数を確かめる
  • 呼び出しに対応する時間は、休憩ではなく労働時間と扱われることがある
  • 合わない時は、複数人で入る夜勤の職場を選ぶ方法もある
夜勤ガイド

夜勤ガイド 編集部

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