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夜勤を始めたら「健康診断は半年に1回です」と言われて、驚いた方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、夜勤の健康診断が年2回になるのは、深夜業を含む仕事が法律で「特定業務」とされているからです。対象になるかどうかは、深夜業に常に就いているかで決まります。
この記事を読めば、年2回になる仕組みと、自分が対象かどうかの見分け方、自分で受けた健診結果を出す方法が分かります。
夜勤があると健康診断が年2回になるのはなぜ?
労働安全衛生規則第45条で、深夜業を含む業務に常時従事する人には、配置替えの時と6か月以内ごとに1回、健康診断を行うことになっています。これが「夜勤の健康診断は年2回」と言われる理由です。
『健康診断って、普通は年1回じゃないの?』と思いますよね。一般の定期健康診断は、労働安全衛生規則第44条で1年以内ごとに1回と決まっています。
ところが、深夜業を含む仕事は、同じ規則の第13条で「特定業務」の1つとされています。特定業務に常時就く人の健康診断を、特定業務従事者の健康診断と呼ぶんです。
| 健康診断の種類 | 対象 | 回数 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 一般の定期健康診断 | 常時使用される労働者 | 1年以内ごとに1回 | 労働安全衛生規則第44条 |
| 特定業務従事者の健康診断 | 深夜業を含む業務に常時従事する人 | 配置替えの時と6か月以内ごとに1回 | 労働安全衛生規則第45条 |
ここでいう深夜業は、午後10時から午前5時までの時間帯の仕事を指します。この時間帯の考え方は夜勤とは?時間帯・深夜手当・働き方の基本で詳しく紹介しています。
特定業務従事者の健康診断でも、胸部エックス線検査などは1年以内ごとに1回でよいとされています。そのため、年2回のうち1回は項目が少なめになる職場もあります。
自分は対象?年2回の健診の判定表
ポイントは「深夜業に常時従事しているか」です。夜勤が勤務の一部として決まって入っている人は対象になりやすく、たまたま1回だけ深夜に残業した人などは対象にならないことが多いです。
『自分は週に数回しか夜勤がないけど、対象なのかな』と迷う方も多いはずです。ここでは、よくある働き方ごとに目安を表にしてみました。
| 働き方の例 | 年2回の健診の対象になりやすいか | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 夜勤専従で働いている | なりやすい | 職場の健診の予定 |
| 2交代・3交代で夜勤が決まって入る | なりやすい | 勤務表に深夜業が組み込まれているか |
| 日勤が中心で、夜勤はたまにだけ | 職場の判断による | どのくらいの頻度で深夜業に入るか |
| 日勤だけで、深夜の残業がまれにある | なりにくい | 深夜の残業が常態になっていないか |
| 単発・短期の夜勤バイト | 契約の期間や働く時間による | 契約期間と週の勤務時間 |

この表はあくまで目安です。パートやアルバイトの人が対象になるかは、契約の期間や働く時間などで決まるので、職場の担当者に確かめるのが確実です。
夜勤専従や交代制の人は対象になりやすい
夜勤専従や交代制の人は、深夜業が勤務の一部として組み込まれています。そのため、6か月以内ごとの健康診断の対象になることが多いです。
夜勤専従の働き方は夜勤専従とは?夜勤だけで働く仕組みで紹介しています。
日勤中心の人が迷いやすいケース
迷いやすいのは、日勤が中心で、ときどき夜勤に入る人です。例えば、月に数回だけ夜勤のシフトがある人や、繁忙期だけ夜勤に入る人ですね。
こうした働き方は、深夜業が勤務として決まって入っているか、どれくらい続いているかで判断が分かれます。『自分はどっちなんだろう』と思ったら、次のように聞いてみてください。
「私は月に何回か夜勤に入っていますが、半年ごとの健康診断の対象になりますか」
「たぶん対象外だろう」と思って案内を見落とすと、受けられたはずの健康診断を逃すこともあります。案内が来ていない時も、一度担当者に確かめておくと安心です。
年2回の健康診断ではどんなことをする?
特定業務従事者の健康診断の項目は、基本的に一般の定期健康診断と同じ考え方です。胸部エックス線検査などは年1回でよいため、2回のうち1回の内容が少なくなる職場もあります。
『年2回も同じ検査をするの?』と気になる方もいますよね。実は、毎回すべての項目を受けるとは限らないんです。
職場によって受け方はさまざまですが、よくある組み方を並べてみます。
| 受け方の例 | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| 1回目に全項目、2回目は一部 | 一般の定期健康診断と同じ内容 | 胸部エックス線などを除いた内容 |
| 健診機関に出向く | 職場が指定する健診機関で受ける | 同じ健診機関で受ける |
| 職場に健診車が来る | 勤務の合間に受ける | 夜勤の人向けの日程で受ける |
夜勤明けに受ける時の準備
夜勤の人は、明けの時間に健康診断を受けることもあります。『夜勤明けで受けても大丈夫なのかな』と不安になる方もいるでしょう。
前の日の食事の時間や、検査前に飲食を控える時間は、健診機関から案内があります。夜勤明けで受ける場合は、その案内どおりにできるか、受付の時に一言伝えておくと安心ですよ。
- 健診機関の案内で、飲食を控える時間を確かめた
- 夜勤中の夜食の時間を、案内に合わせて調整した
- 夜勤明けであることを、問診票か受付で伝えるつもりだ
- 健診のあとに眠る時間を、あらかじめ確保している
結果の数字が気になる時は、自分で判断せず、健診機関や医療機関に相談してください。
自分で受けた健康診断の結果を出せる「自発的健康診断」
受診前6か月間を平均して1か月あたり4回以上深夜業に就いた人は、自分で受けた健康診断の結果を職場に出すことができます。労働安全衛生法第66条の2と規則第50条の2で決まっている仕組みです。
あまり知られていないのですが、夜勤で働く人のための制度がもう1つあります。それが自発的健康診断です。
例えば、次の職場の健診まで間が空いていて、体のことが気になった時に使える仕組みなんです。
- 受診前の6か月間で、深夜業が平均して月4回以上あるかを勤務表で確かめる
- 医療機関などで、自分で健康診断を受ける
- 健康診断の結果を、職場に提出する
- 職場は結果をもとに、必要に応じて医師の意見を聞くなどの対応を考える
月4回の数え方の例
「6か月間を平均して1か月あたり4回以上」は、6か月で合計24回以上の深夜業があるかで考えると分かりやすいです。数え方の例を表にしてみました。
| 6か月の深夜業の回数(例) | 平均すると | 自発的健康診断の目安 |
|---|---|---|
| 毎月5回ずつで合計30回 | 月5回 | 当てはまる |
| 月によって2回から6回で合計24回 | 月4回 | 当てはまる |
| 毎月2回ずつで合計12回 | 月2回 | 当てはまらない |
回数は勤務表や給与明細の深夜の割増賃金の欄で確かめられます。手元に記録を残しておくと、いざという時に説明しやすいですよ。

制度の細かい扱いは、職場の人事・労務の担当者や、労働基準監督署の総合労働相談コーナーで確かめられます。最新の内容は厚生労働省のサイトでも確認しておきましょう。
夜勤の健康診断でよくある相談
よくある相談は「年2回も受ける意味があるのか」「掛け持ちの時はどちらで受けるのか」「行かなくてもいいのか」の3つです。どれも職場の担当者に早めに相談するのが近道です。
ここでは、夜勤の健康診断についてよく寄せられる相談を一般化して答えていきますね。
相談1 1年で体はそれほど変わらないのに、年2回も必要?
『半年で何か変わるとは思えない』と感じる方もいますよね。年2回にしているのは、深夜業が生活リズムに負担をかけやすい働き方だと考えられているからです。
変化が小さいうちに気づけるよう、間隔を短くしている仕組みだと受け止めると分かりやすいかもしれません。
相談2 掛け持ちで夜勤をしている時はどこで受ける?
2つの職場で働いていると、『どっちの職場で受けるの?』と迷いますよね。健康診断は、それぞれの職場が自分のところで働く人について行うものです。
対象になるかどうかは、職場ごとの契約の期間や働く時間などで判断されます。両方の担当者に、自分の働き方を伝えて確かめておくと安心です。
掛け持ちで働く時の労働時間の考え方は、夜勤のダブルワークで紹介しています。
相談3 コンビニの夜勤バイトでも受けないといけない?
対象になる働き方なら、職場が健康診断を行うことになっています。行きたくない、というより『日程が合わない』という悩みの方が多いのではないでしょうか。
そんな時は、こんなふうに相談してみてください。
「指定の日がどうしても合わないのですが、別の日や別の医療機関で受けて結果を出すことはできますか」
相談4 夜勤明けで受けると、結果に影響しない?
夜勤明けに健康診断がある方から、『寝ていない状態で受けて大丈夫かな』という相談もよく届きます。気になるのは自然なことです。
受ける前の過ごし方は、健診機関の案内がいちばん確かな目安です。不安な時は予約の段階で「夜勤明けに受けることになりそうです」と伝えて、日程を変えられるか聞いてみましょう。
健康診断と合わせて見直したい夜勤の働き方
健康診断は、夜勤の働き方を見直すきっかけにもなります。眠り方や勤務の回数を整えたい時は、職場の健診の仕組みがきちんとしているかも、仕事選びの判断材料になります。
健康診断の結果をきっかけに、『夜勤の回数を減らした方がいいのかな』と考える方もいるでしょう。体調に不安がある時は、まず医療機関に相談してみてください。
生活の面では、眠り方の工夫で楽になることもあります。昼の眠り方は夜勤前後の寝方で、つらさを感じた時の見直し方は夜勤がつらいと感じたらで紹介しています。
健診の仕組みも求人選びのポイント
これから夜勤の仕事を探す方は、健康診断の受け方も面接で聞いておくと安心です。
| 面接で聞くこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 健診の回数 | 「夜勤に入る人の健康診断は年に何回ですか」 |
| 受ける場所 | 「健康診断はどこで受けますか」 |
| 勤務との兼ね合い | 「夜勤明けに受けることになりますか」 |
工場や倉庫の夜勤を探す時は、派遣会社を使う方法もあります。例えばランスタッドの製造・軽作業の求人サイトでは、「夜勤」の条件で求人を絞り込めて、勤務の時間帯や働き方を担当者に聞きながら選べます。
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よくある質問
夜勤の健康診断は、なぜ年2回なのですか?
深夜業を含む業務に常時従事する人には、労働安全衛生規則第45条で、配置替えの時と6か月以内ごとに1回の健康診断を行うことになっているからです。
夜勤がたまにしかない人も、年2回の対象ですか?
深夜業に常時従事しているかで判断されるので、たまにだけの人は対象にならないこともあります。職場の担当者に確かめてみてください。
年2回とも、すべての検査を受けますか?
胸部エックス線検査などは1年以内ごとに1回でよいとされているため、2回のうち1回は項目が少なくなる職場もあります。
自分で受けた健康診断の結果を職場に出せますか?
受診前6か月間を平均して月4回以上深夜業に就いた人は、自分で受けた健康診断の結果を職場に出せます。自発的健康診断と呼ばれる仕組みです。
掛け持ちで夜勤をしている時は、どちらの職場で受けますか?
健康診断は、それぞれの職場が自分のところで働く人について行います。対象になるかは職場ごとの契約で判断されるので、両方の担当者に確かめておきましょう。
まとめ
- 深夜業を含む業務に常時従事する人は、6か月以内ごとに1回の健康診断の対象になる
- 一般の定期健康診断は1年以内ごとに1回なので、夜勤があると年2回になる
- 対象になるかは、深夜業に常時就いているかと契約の内容で決まる
- 胸部エックス線検査などは年1回でよいので、2回目は項目が少ないこともある
- 月4回以上の深夜業が続く人は、自発的健康診断で自分の受診結果を出せる





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